当社の理念「統合医療に向けて」

株式会社カインドケア

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医療者&患者&支援者の相互信頼の和を広げたい

In jedes gute Herz ist das edle Gefuehl von der Natur gelegt, dass es fuer sich allein nicht gluecklich sein kann, dass es sein Glueck in dem Wohl der andern suchen muss.
人はみな、生まれながらに、優しく、気高い感情がその心の中に宿っている。それは、自分だけはなく、他人の幸せの中に自分の幸福を求めて止まない、思いやりの心である。[ゲーテの言葉]

『病院なんて患者を薬漬けするだけ。』
『医療は医師に任せておけばいい。』
『健康食品なんてインチキ商品だ。』
『現行の法制度が時代遅れだ。』

様々な意見がインターネットに溢れています。
 私共は、それぞれご意見や方法論が違っていてもそれぞれ善意の心で情報を発信し、患者中心の医療を目指しているものと捉えております。

 私共は、患者・医療者・支援者の仲介役として統合医療に向かう潮流の一隅でお役に立ちたいと願っております。

 当 社 の 理 念 

統合医療へ向けて「治しと癒しの融合へ」

現在、日本の医療は、「病因→病理→発現」のメカニズムを科学的に追求し、治療法を解明しようとする、『細胞学説』に基づいた医学が主流です。近年では遺伝子のゲノム解析まで発展し、科学のメスは生命そのものを解明しようとしており、現代医学の進歩はまさに神の領域に達しようとしています。

 一方、現代医療の矛盾や限界にぶつかり、これまでの伝統医療などに注目し、そのエビデンスを追求しながら『代替医療』を実践する医師たちも増えてきました。
大雑把に言えば、現代医学は限りなく再現性と科学性を求めますが、代替医療は霊性や宇宙の法則など細胞学説にとらわれない観点から人体を考える場合があり、両者が同じ土俵に乗れずに、時として激しく対立する場合があります。

しかし、患者を救おうとする目的には変らない訳ですから、相互に信頼し合い、患者自身の選択肢として融合する方向が望ましいと考えております。

統合医療へ向けて「医療サービスに柔軟性を」

わが国の医療保険は諸外国に比べよく整備されているものの、医師の診療報酬制度に関しては抜本的な見直しの時期に来ているのではないかと考えます。

心ある医師や看護師たちが献身的な医療をしようとすればするほど、病院経営につながらないという矛盾を、多くの患者は知り得ていません。

医療がサービス業の最たるものであると考えれば、報酬の基準は、顧客(患者)の満足度であるべきと考えます。
投薬や検査等に対する報酬がきわめて高く、医師の技術料が低いために、過剰なあるいは不必要な投薬・検査への傾向になりがちという見解は否定できません。

患者1人あたり3〜5分程度の現代医療の医師に比べ、患者1人あたりに30分以上時間をかけられる自由診療制の医師の方が患者からの信頼感を得やすいという見解も理解できます。

患者が必要とする医師の技量に対して正当な報酬を・・・

統合医療へ向けて「プライマリーケアとチーム医療の充実を」

英・独・米等では、すでに医大のカリキュラムの中に一部の代替医療が取り入れられ医療行為に対して医療保険が適用されています。わが国の医学教育も、これら代替医療の中でエビデンスが整っているものに関しては門戸を広げるべきだと思います。

また、今後ますます予防医療の重要性が増す中で、プライマリーケアの充実を切望いたします。数年後に施行される卒後研修義務化は第一線医療機関での全人的な診療能力の修得が望ましく、財政の観点から鉈を揮うものではないと考えます。

専門医資格の認可(許可)制には賛成です。また、欧米のフェローシップ制度に習い、より専門性の高い医師の輩出し、今後は「家庭医」など裾野をひろく担当する医師と、専門医師との連携が必須であり、これにより慢性疾患医療、在宅医療の充実を求めます。

同時に周辺医療従事者と医師との連携も重要であると考えます。地域医療カンファレンスを積極的に誘導し、医師・看護師・薬剤師・療法士・栄養士や患者・家族・ボランティアなど多方面から医療を見守る基盤を作るべきだと考えます。

統合医療へ向けて「市場原理の導入と自主規制の努力を」

いわゆる健康食品の過剰摂取による生死にかかわる重篤な弊害は、薬害に比べれば遥かに低く、問題は販売モラルであると考えます。近年の食品化学分野の技術進歩は目覚しいものがあり、食品成分中に新しい有用性が次々と見出されています。

食の安全と市場の混乱を避ける為に健康食品の広告規制や二重盲検法など審査基準のハードルを高くすることは大いに賛成いたしますが、国が医薬・健康産業の多様化や新しい可能性の芽を摘むような政策をとってはならないと考えます。

患者(消費者)が健康食品に求めるものが、効果効能であるのは疑いのない事実です。国は、健康食品に対する一括的な規制を行うのではなく、効果効能を標榜する製品は一定の管理下に置き、むしろ日本の基幹産業の1つとして育成する政策への転換を望みます。
製薬会社のノウハウを生かしより高度なエビデンスを持った機能性食品の開発に期待しております。現行の特定保健用食品は消費者にとってまだまだ希薄な存在であり、製薬会社と食品会社がこの分野で競い合ってこそ、国民の健康増進・医療費削減に役立つものと思われます。

いわゆる健食産業といわれる業界は自主規制やモラルを定め、一般食品との差別化と淘汰を行い、もともと定義のない健康食品という呼称を確固たるものとする為に、自浄努力をすべきであると考えます。

現代医療&代替医療や薬&健康食品(機能性食品)の対立の構図が相互共存へと変り、国民が混乱なく、自らが望む方法を自由に選択できる統合医療への道程で当社の役割を見出すことが出来れば幸甚でございます。
※この企業ポリシーに関する文書は、2001年5月時点の作成文書です。

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